星期六, 9月 08, 2007

「原水爆禁止宣言」発表50周年

 きょう9月8日は、戸田城聖第2代会長が核兵器を、”絶対悪”と断じた「原水爆禁止宣言」発表から50周年。
 1957年(昭和32年)のこの日、戸田会長の”師子吼”が、台風一過の大晴天の横浜・三ツ沢公園陸上競技場に轟いた。
 「われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔物であり、サタンであり、怪物であります」
 青年への”遺訓の第一”とした核廃絶の大宣言こそ、世界190カ国・地域に平和の大連帯を広げた池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の不滅の原点である。
 南米ブラジルでは1日(現地時間)、核兵器の廃絶をテーマにした学生会議を、リオデジャネイロ文化会館で開催した。
 原水爆禁止宣言50周年を記念した会議では、ブラジル歴史地理院のアルノ・ウェリング総裁、著名な天文学者である同院のロナウド・モウラン博士が基調講演した。
 SGI会長は2005年、同院の「名誉外国会員」に就任している。
 モウラン博士との対談「天文学と仏法を語る」は月刊誌「第三文明」で好評連載中である。
 会議で、ウェリング総裁は「技術革新は、つねに善と悪の二面性を具えてきました。とくに核の技術は、人類の生存権をも脅かす存在となっています」と指摘。
 「ゆえに、肝心なことは、技術を人類の幸福のためにコントロールする知恵をみにつけることです。その意味から、戸田会長の宣言を受け継ぎ、池田SGI会長が世界に広げた”人類を変革する崇高なる平和思想”を深く学んでいく必要があるのです」と力説した。
 モウラン博士は、若き平和の建設者に訴えた。
 「技術を使う人間自身の内奥を変革していかなければなりません。その鍵は、戸田会長と池田会長の平和思想にあるのです。対話によって暴力は根絶できる--私は強く確信しています」

(2007年9月8日聖教新聞掲載)
 

星期五, 9月 07, 2007

Rendezvous with Nature -- 6

Malibu, California, United States (February 1990)

The Sea in May (excerpt)

The bright red sun sinks,solemnly closing the curtain on another day

blurring the line between sky and sea,it breathes in color its final golden scene

A young man, the breeze of May blowing over him,stands like an iris staring straight ahead at that distant semi-circle

Sea breeze rumpling his hair what is he pondering so deeply?
Is he fashioning some philosophy of his own by which to live in the future?
Is he conversing with a friend in a far-off land?
In the roar of the sea with its white waves breaking does he seek the strength to face tomorrow?

Is he waiting to converse with his love in the coral islands?

On the fiery sea quietly one dot of white sail drifts

Daisaku Ikeda

Buddhism for you -- Determination 5

No matter what happens, no matter how daunting the obstacles we encounter, when viewed from the vast perspective of the Mystic Law, which encompasses the entire universe, they are all tiny, trifling matters.
The important thing is to look at things from a lofty state of life.
Rising high above the clamorous din of the world, we can advance with courage and joy.

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True faith has nothing to do with beseeching someone else for help.
Each of us creates our own happiness.

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It is important to set your sights high.
The greater the tasks you choose to take on -- one step at a time-- the more rewarding and joyful your life will be.

若き人のつとめ

 文学の革新にも挑んだ藤村は、こう記している。
 「ほんとうに自分等が新しくなることができれば、旧いものは既に毀れている」「来るべき時代のために支度するということも、わたしに取っては自分等を新しくするということに外ならない」(『千曲川のスケッチ』奥書、岩波文庫)
 自分を新しくする――非常に大事な視点である。
 環境が変わらないと嘆くより、まず自分が変わることだ。生まれ変わることだ。まさしく、人間革命である。
 藤村は「早春記念」と題する一文に綴った。
 「おのがじし(=それぞれ)新しきを開かんと思へるぞ、若き人々のつとめなる」(『藤村全集第一巻』所収、筑摩書房)
 一人一人が、新しい生涯を開こうと思うことこそ、若い人々の使命だというのである。
 若い人の時代である。私は、青年の成長が待ち遠しい。 

 青年部、よろしく頼みます!先輩は、青年を育てよう!

方面長協議会での名誉会長のスピーチ㊦
(2007年9月6日聖教新聞掲載)

星期四, 9月 06, 2007

Buddhism for you -- Determination 4

What is necessary for us to realize fresh progress and unleash new energy?
The first step must be to take action ourselves; to begin something ourselves.
That is the only way.
And those who take the initiative will be victorious.

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Pessimism is based more on feeling while volition or will underlies optimism.
Those people who, because they are resigned to their fate, let things slide, are unhappy.--Alain

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When we experience suffering in life, both mental and physical, we become stronger.
That is why if young people wish to become great human beings, they must not seek an idle or easy life.--Josei Toda

自分が前進を!

 近代日本の文人に島崎藤村がいる。
 明治から昭和にかけて活躍した作家・詩人であり、『夜明け前』『若菜集』など、著名な小説や詩集を残している。
 その作品を読まれた方も、多いだろう。
 彼は綴っている。
 「誠実が先づ人を動かす」(「土岐哀果の歌」、『藤村全集第9巻』所収、筑摩書房)

 リーダーの皆さん、だれよりも誠実であっていただきたい。小手先の言葉や命令では、人は動かない。
 深い慈愛と真心。そして誠実の行動こそが、人々の心を動かすのだ。
 また、島崎藤村は「むやみと人を羨むのが、それが恥じですね」と記している(「弱いものでも」、同)。
 人を羨んでも何も変わらない。大事なのは、自分が前進することだ。
 自分自身の幸福境涯を、一歩ずつ広げていくことだ。
 「元を忘れ、奢りに長じたら、おのづから上を恐れず、人を侮り、正しきものの味方から背き去る族も出てくるものである」(「町人蜂谷源十郎の覚書」、『藤村全集第13巻』所収、同)
 これも島崎藤村の言葉である。
 原点を忘れ、初心を忘れた人間は、やがて傲慢になり、自分を見失っていく。最後は身を滅ぼしてしまうだろう。
 学会のため、広布のために師匠に直結して戦う。この根本の「心」がなくなったら、指導者失格だ。どんな戦いにも、勝てるわけがない。
 関西が強いのは、常に「師とともに!」との心がみなぎっているからだ。常勝関西の不屈の精神が、学会を支えているともいえるのである。
 また島崎藤村は、次の言葉を記し残している。
 「後進者のために尽くしたとの意識の如きは一つの高尚なる歓喜ではあるまいか」(「老年」、『藤村全集第9巻』所収、同)
 青年は未来だ。
 伸びゆく青年の姿ほど、うれしいものはない。
 皆さんは、だれよりも後輩を大切にするリーダーであってもらいたい。

方面長協議会での名誉会長のスピーチ㊤
(2007年9月5日聖教新聞掲載)

星期三, 9月 05, 2007

與自然對話--6


Buddhism for you -- Determination 3

The greater the struggle, the more enriching the experience is for your life.

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You cannot discover and realize your purpose in life with halfhearted efforts.

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Resolve from the depths of your heart: "Now I will stand up and fight!"
From that instant your destiny changes.
Your life develops.
History begins.

まずエレベーターで最上階へ

 本年は、『御書全集』の発刊から55周年である。
 学会は永遠に御書根本で進む。一切の勝利の源泉は御書にある。
 戸田先生は、常に教えられた。
 「不思議なもので、御書を拝せば、他の一切のものが易々と読めるようになる。生活のことも、明確な判断ができるようになる。ゆえに人生に行き詰まりはないのだ」
 「最も高き思想から学べ!御書を拝していけば、あとのことは全部、わかってくるものだ」
 そして、こう、わかりやすく話をされた。
 「牧口先生は――デパートの8階へエレベーターで上って、それから歩いておりるのと、8階まで歩いて上り、エレベーターで下りるのと、どちらが楽で価値的であるか――と、よく言われた。
 まず大宇宙の根本原理の当体である、御本尊を信ずることにより、すべてが、はっきりするのである。同じように、御書をまず学ぶことが大切である」
 一日に一節だけでもいい。日々の広布の戦いの中で、徹して御書を拝していくことだ。
 御書は“希望の経典”である。
 障魔を打ち破る“宝剣”である。

 とくに女子部の皆さんは、御書に親しみ、一生の幸福の土台をつくっていただきたい。
 戸田先生は最大の期待を込めて語られた。
 「女子部は教学で立ちなさい。
 どんな問題が起ころうとも、御書を根本とすれば、決して紛動されることはない」
 教学で立て!――これが女子部の永遠の指針である。
 心に深き哲学がなければ、浅薄な人生になってしまう。
 草創期の女子部の凛とした心は、じつに立派だった。邪悪は許さない。勇敢に正義を語り抜く。その先頭が、故・多田時子さんであった。
 私は心から女子部の奮闘を讃えたい。
 戸田先生は、女子部のリーダーを、ある地域の御書講義に派遣されたことがあった。
 その地域の幹部に先生は「この女性は、私が手塩にかけて育てた女子部だ。私の代わりに講義に入ってもらうのだから、粗末にしてもらっては困る」と厳命された。
 大聖人は「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず」(御書1360㌻)と仰せである。
 女子部が輝けば、創価の未来が輝く。
 新世紀の女子部の模範を、今こそ築き上げていただきたい。

代表幹部研修会での名誉会長のスピーチ㊦
(2007年9月4日聖教新聞掲載)

星期二, 9月 04, 2007

Buddhism for you -- Determination 2

We mustn't compare ourselves to others.
What is imporatant is that we strive to be better today than we were yesteday and better tomorrow than we are today.

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A change in your determination will cause a change in the prayers that you offer and actions that you take.

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What need is there to heed the words of ignorant people?
The human heart is difficult to trust.
Be independent and have self-respect.--Josei Toda

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Through the power of strong inner resolve, we can transform ourselves, those around us and the land in which we live.

勇気を出せ!

 戸田先生は叫ばれた。
 「青年部の諸君は、一人一人が師子となって、千万の敵と戦い、勝利する者である。これが本陣の青年である。青年が歴史を変えよ!」
 「青年の時代だ。青年に一切を託す。
 青年は死にものぐるいになって、勝ち抜く力をつくりあげよ!」
 当時、私は青年部だった。すべて、先生のおっしゃる通りに戦った。
 口先の決意や言葉だけではない。実践したのである。行動し、結果を出したのである。
 また、先生はこう語っておられた。
 「青年時代の歴史が最も大切なのだ。青年は、本部の源流に直結していかねば、大いなる成長はない」
 この「学会本部の源流に直結」とは、「広宣流布の師匠に直結」ということだ。
 師匠を求め、師匠の指導を命に刻んで戦う。そこにこそ、本当の信心の成長があるのだ。
 また、先生は戒めておられた。
 「悪人は叩き出すのだ!そうでなければ、学会が蝕まれてしまう。信心とは、邪悪への攻撃精神である」
 学会を自身の欲望や野心のために利用しようとする人間は、絶対に許してはならない。青年が、先頭に立って、こうした輩とは戦え!――これが先生の厳命であった。
 ドイツの文豪へルマン・ヘッセの言葉を、皆様に贈りたい。
 「悩みから力がわき、健康が生まれる」「悩みは、(人を=編集部注)ねばり強くし、鍛える」(高橋健二訳『若き人々へ』人文書院)
 悩んでこそ、本当の力がつく。押しつぶされそうな苦悩を乗り越えてこそ、人は本当に偉大になれるのだ。
 ドイツの思想家フィヒテは叫んだ。
 「然し勇気を出せ!勇気さえ残っているならば、ほかの何物が失せても構わぬ」(宮崎洋三訳『人間の使命』岩波文庫、現代表記に改めた)
 勇気だ。勇気で道を開くのだ。青年ならば!
 若き諸君が雄々しく立ち上がり、新たな大闘争の火ぶたを切りゆくことを、私は心から念願している。


代表幹部研修会での名誉会長のスピーチ㊤
(2007年9月3日聖教新聞掲載)

星期一, 9月 03, 2007

Rendezvous with Nature -- 5

Hachioji, Tokyo, Japan (April 1995)

Spring Breezes


The sudden shower has passed,the spring breezes rustle


Blossoms of the cherry-applewake from sleep,one petal dancing


By the rocks in the garden the shimmering heat waves rise


On the surface of the ponda leaf boat glides quietly along


I pray that the spring breezes of good fortune blow in the hearts of all
Daisaku Ikeda

Buddhism for you -- Determination 1

When your determination changes, everything else begins to move in the direction you desire.
The moment you resolve to be victorious, every nerve and fiber in your being immediately orient themselves toward your success.

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True happiness is a life of continual self-improvement.

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We should not dwell on the past; there is no need to do so.
Those who exert themselves fully in the present moment and burn with great hope for the future are the true sages in life.

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Even an individual at cross purposes with himself is certain to end in failure.
Yet a hundred or even a thousand people can definitely attain their goal, it they are of one mind--Nichiren

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Confront reality, look it squarely in the face, and with guts, wisdom and strength, challenge everything that lies ahead of you.

学んだことは話せば身につく

 創価学会は、どこまでも御書根本である。
 思えば、60年前の座談会で、戸田先生に最初にお会いした折も、先生は御書の「立正安国論」を拝して、お話をされていた。
 この秋には、伝統の教学部任用試験も行われる予定である。
 皆で真剣に御書を拝し、「行学の二道」に励んでまいりたい。
 戸田先生は言われた。
 「学会の教学では、御書を、身・口・意の三業をもって拝するのです。御文に『声仏事を為す』と仰せのように、仏法で学んだことは、どしどし、口に出して話しなさい。そうすれば、やがて身につくものです。」
 先生は「観心本尊抄」の講義に際し、仰せになられた。
 「たとえ、いかほどに観心本尊抄の研究や勉学を積むといえども、肝心の御本尊に対する信仰と感激と広宣流布の決意がなければ、まったくその深意に到達しえないのみか、かえって懶惰懈怠の徒となり、謗法の徒輩となって無間地獄に沈むのである。じつに誡心すべきことである」
 まことに重大なご指導である。
 さらに先生は、こうも語られた。
 「御書には、一字一句にも、大聖人のお心が込められている。それを心から一句でも読めたら偉いものだ。私は心から拝して講義をしている」
 「御書を分かろうとするんじゃない。大聖人の御精神に触れて感動することだ。そうすれば、昔、習ったことを思い出すようになるんだ。諸君も必ず過去世に習ったのだから!だから、この御書を感動しないで教えても、それは講義にならんぞ」
 「剣豪の修行」のごとき真剣勝負の心をもって、御書を学んでいくことだ。


信越最高協議会での名誉会長のスピーチ㊦
(2007年9月2日聖教新聞掲載)