本年は、『御書全集』の発刊から55周年である。
学会は永遠に御書根本で進む。一切の勝利の源泉は御書にある。
戸田先生は、常に教えられた。
「不思議なもので、御書を拝せば、他の一切のものが易々と読めるようになる。生活のことも、明確な判断ができるようになる。ゆえに人生に行き詰まりはないのだ」
「最も高き思想から学べ!御書を拝していけば、あとのことは全部、わかってくるものだ」
そして、こう、わかりやすく話をされた。
「牧口先生は――デパートの8階へエレベーターで上って、それから歩いておりるのと、8階まで歩いて上り、エレベーターで下りるのと、どちらが楽で価値的であるか――と、よく言われた。
まず大宇宙の根本原理の当体である、御本尊を信ずることにより、すべてが、はっきりするのである。同じように、御書をまず学ぶことが大切である」
一日に一節だけでもいい。日々の広布の戦いの中で、徹して御書を拝していくことだ。
御書は“希望の経典”である。
障魔を打ち破る“宝剣”である。
とくに女子部の皆さんは、御書に親しみ、一生の幸福の土台をつくっていただきたい。
戸田先生は最大の期待を込めて語られた。
「女子部は教学で立ちなさい。
どんな問題が起ころうとも、御書を根本とすれば、決して紛動されることはない」
教学で立て!――これが女子部の永遠の指針である。
心に深き哲学がなければ、浅薄な人生になってしまう。
草創期の女子部の凛とした心は、じつに立派だった。邪悪は許さない。勇敢に正義を語り抜く。その先頭が、故・多田時子さんであった。
私は心から女子部の奮闘を讃えたい。
戸田先生は、女子部のリーダーを、ある地域の御書講義に派遣されたことがあった。
その地域の幹部に先生は「この女性は、私が手塩にかけて育てた女子部だ。私の代わりに講義に入ってもらうのだから、粗末にしてもらっては困る」と厳命された。
大聖人は「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず」(御書1360㌻)と仰せである。
女子部が輝けば、創価の未来が輝く。
新世紀の女子部の模範を、今こそ築き上げていただきたい。
代表幹部研修会での名誉会長のスピーチ㊦
(2007年9月4日聖教新聞掲載)
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