さて、戸田先生が亡くなられてから、明年で50年となる。
ご逝去されたのは、昭和33年(1958年)の4月2日。その直前の3月に、ある幹部が戸田先生に質問をした。
「これからの学会の前進のために大事なことは何でしょうか」
戸田先生は、明快にご指導された。
「第3代会長を、全魂込めて、皆で護ることだ。
第3代会長を中心に仲良く生き抜いていくことだ」
戸田先生は、弟子を何よりも大切にしてくださった。
何がどうなろうと君さえ健在ならば、学会の未来は安心だ。君が大事なのだと言って、私を、心を尽くして育ててくださった。
そして私は、戸田先生を、命をかけてお守りした。戸田先生のため、あらゆる戦いを勝った。
戸田先生は、広宣流布の大指導者であられる。ゆえに、その戸田先生に、私は命を捧げた。
私は、ただ師匠のために戦った。
師匠に直結しない戦いは、いかなる戦いも意味がない。そう、私は決めていた。
全部、戸田先生の言われる通りに戦ってきた。
これが師弟である。
口先だけの生き方は、結局は不幸である。嫉妬や偏見は、何の得にもならない。自分も、子孫も、損をするだけだ。
山梨の皆様には、本物の師弟直結の人材城を築いてもらいたい。
皆様はどうか、私とともに、真実の師弟の道を歩み抜いていただきたい。そして、勝ち抜いていただきたい。
師弟の精神が磐石であれば、それが土台となり、因となって、「大山梨」を築くことができる。
そうした見事なる「大山梨」ができれば、日本中、いな、世界中に、勝利の波動は広がっていくのである。
~山梨最高協議会で名誉会長のスピーチ㊤~
(2007年9月18日聖教新聞掲載)
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