ここで、世界の哲人の言葉を贈りたい。
イギリスの詩人バイロンは叫んだ。
「わが魂よ、めざめよ!思ってもみよ、『何びと』を経て、わが生命の血が、その源の泉から流れてきたかと そして、ましぐらにその源へもどれよ」(阿部知二訳『バイロン詩集』小沢書店)
目覚めよ!源へもどれよ--詩人は劇のごとき人生の最後に謳った。
究極的には、信仰でしか、魂は目覚めない。
大いなる魂の源--それこそ、仏法なのである。
古代ローマの哲学者ボエティウスは綴った。
「お前たちは何故お前たちの内にある幸福をお前たちの外に求めるのか」(畠中尚志訳『哲学の慰め』岩波書店)
まさに仏法に通ずる。賢者の言葉には、真実の智慧が含まれている。
そして、イギリスの大歴史家トインビー博士は言った。
「人間が精神的に成長するためには、ある程度の苦難の経験が必要なのではあるまいか。そういう苦難の体験なしに、人間は果たして成長しうるだろうか」(黒沢英二訳『現代人の疑問』毎日新聞社)
その通りだ。苦難の体験なくして人間の成長はない。勝利はない。
悩みや迷いと戦うこそ、自身の境涯を大きく広げられる。「煩悩即菩提」である。喜び勇んで、がんばろう!
大聖人の仏法を学び、幸福の哲理を人々に広げゆく私たちは、世界一の哲学者なのである。尊き仏の集いなのだ。
私たちは、この無上の誇りに満ちあふれ、朗らかに、勝利の歌声を響かせていこうではないか。
新時代第10回本部幹部会での名誉会長のスピーチ
(2007年9月12日聖教新聞掲載)
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