戸田先生は女子部に指導された。
「学会は(中略)世界最高の哲学を基礎として、民衆に幸福を与えるのであります」
「それも、ことごとく若きみなさんの力によってなさねばならぬと確信するのです」
「みなさんの責任は、重かつ大であると思うのであります」
私も同じ心境である。
また、インド独立の父ガンジーの言葉を、青年部に贈りたい。
「自分の心を統御したら、森の王ライオンのように叫ぶことができます。その咆哮で敵となっていた者の心は裂けてしまいます」(田中敏雄訳『真の独立への道』岩波文庫)
「百獣の王」の咆哮。それは広宣流布の戦いでいえば、「唱題の力」であり、正義を「語る力」であるといえよう。
逆に、学会の恩を受けながら、仏法に反し、同志を裏切った者は、師子吼によって悪心を切られる。謗法によって心が裂けた者は、”生ける屍”のようになってしまうのである。
昭和25年の年末、新橋駅近くの食堂で、戸田先生から、広宣流布の新聞を発刊しようとのお話をうかがった。これも忘れがたい思い出の一つである。翌年4月、聖教新聞を創刊。聖教新聞は戸田先生と私を中心に、師弟の手作りで始まったのである。
また、皇居のお堀端を先生と歩いていて、雨が降ってきたことがあった。
そのときは傘もなく、タクシーもなかなか来なかった。「二人で雨に濡れていこう」と歩いた。先生は、「あそこにマッカーサーがいるんだ」と指を指された。
GHQ(連合国軍総司令部)本部の入っている、立派なビルである。
当時の学会は、立派な車もない。むろん、大きな建物もなかった。先生の事業も、最も苦しい時だった。しかし、私は申し上げた。
「私が働いて働いて、いい車を用意します。必ずビルも建てます。それまでは、どうか、長生きをしてください」
先生は、ニッコリと笑っておられた。
今、私が先生にお約束した通りの学会になった。創価学会は、激動の社会に輝く「勇気と希望の光」である。後継の皆さんの使命は、皆さん自身の想像よりもはるかに大きいということを、申し上げておきたい。
広布第2幕第3回全国青年部幹部会各部合同協議会での名誉会長のスピーチ㊤引用
(2007年12月3日聖教新聞掲載)
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