60年前、昭和22年(1974年)の8月14日。私は、戸田先生と初めてお会いした。
当時、戸田先生は47歳。私は19歳であった。
あの日のことは、今でも鮮明に覚えている。以来、10年以上にわたって、先生のもとで厳しく訓練していただいた。
先生は、ご自身より28歳も若い私に、広宣流布の命運をかけてくださった。未来の一切を託されたのである。
戸田先生は、創価の青年群の中心に、私を据えられた。縦横に青年の力を発揮させた。だから、学会は大発展してきた。(大拍手)
次のリーダーをどうするか。だれを選ぶか。これに失敗したら大変だ。皆が苦しむことになる。
後継者を選び、育てていく――これが指導者の重要な役割だ。
ともあれ、この戸田先生と私の「師弟」が起点となって、地涌の陣列が大きく拡大していった。
その大発展の力こそ、「青年が大事だ」「青年を大切にしよう」との戸田先生の一念であった。
先輩の幹部は、青年を叱り飛ばしたり、アゴで使うようなことがあってはならない。
もちろん、青年に訓練が必要である。
しかし、何よりも、”学会のため、地域のため、日本の平和のために働いてもらいたい。大きく伸びてもらいたい”――そういう祈りをもって青年を育てていくことだ。慈愛の心で、温かく励ましていくことだ。きょうは、このことを改めて決議したいと思うが、どうだろうか(賛同の大拍手)。
また、たとえ年配であっても、大事なことは、「心」が若々しいかどうかである。
牧口先生は70歳を超えても「我々、青年は」と言われた。信心をしている私の魂は、永遠に青年だ、との心意気である。
全員が「青年の心」で進んでまいりたい。
新時代本部幹部会での名誉会長のスピーチ(一部)
(2007年10月17日聖教新聞掲載)
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